税金について考えていく上での基礎となる部分についてご紹介します


私たちの生活と密接な関わりをもつ「税金」。最近では「社会保障と税の一体改革」など、税について様々なことが話題に上っています。これからの社会では、私たち一人ひとりが「税金」について知り、考えていく必要があります。
今回は「税金」について考えていく上での基礎となる部分についてご紹介します。知っているようで意外と知らない部分もあると思いますので、「再確認」という視点でご覧下さい。
なぜ私たちは、税金を納めるのでしょうか。
国・地方公共団体は、国民に対して様々な公共サービスを提供しており、そのための財源の殆どは税金によって賄われています。
税金をどのように決め、どのように負担するのがよいのか日本国憲法において「納税の義務」と「租税法律主義」が定められております。
納税の義務憲法第30条)
国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。

租税法律主義(憲法第84条)
あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする。
税に関する法律・条例では、次の五つの大切な要素 a)課税主体、b)課税物件、c)納税義務者、d)課税標準、e)税率が定められています。
なお、地方税については、地方議会が条例(国の法律に該当する)によって定めるところから租税法律主義と同じ意味で「租税条例主義」といっています。